鹿島アントラーズ

1997年の鹿島アントラーズを紹介します

1997年の鹿島アントラーズとは

1996年秋に神様ジーコがテクニカルディレクター(総監督)に就任。
監督には1996年から引き続き、ジョアン・カルロスが就いた。ちなみにジョアン・カルロスはサッカー選手としてのキャリアが全くないことでも有名。
この年の鹿島は年間王者こそ2ndステージ優勝のジュビロ磐田に譲ったものの年間勝ち点の合計では1位。天皇杯、Jリーグカップも制覇し、無類の強さを誇った。

1997年鹿島アントラーズの選手紹介

GK

背番号 名前 年齢(当時) コメント

■1 古川昌明 29歳 ブラジル留学も経験済みの努力の人。安定したセービングが持ち味。

■21 佐藤洋平 25歳 古川から正GKの座を奪取。鹿島退団後も宿敵・ジュビロで正GKを務めた。

■29 高桑大二朗 24歳 素質はかなり良いものをもっていると評判だった高桑。2000年には日本代表としてデビューするも怪我に泣かされ、代表キャップは1に留まった。

■30 小澤英明 23歳 鹿島 若かりし頃は出番に恵まれなかったが現役晩年にはパラグアイ1部リーグへ移籍するなど、息の長い現役生活を送った。

■31 市川友也 21歳 当時唯一の鹿島ユース出身のJリーガー。サテライトでは出番を増やすも、鹿島GK陣の層の厚さに阻まれ、出場機会無くこの年で退団。その後は鹿島ユースのGKコーチを務めた。

DF

■3 秋田豊 27歳 当時絶頂期を迎えていた日本を代表するセンターバック。ヘディングの強さは折り紙付き。ジュビロの中山雅史とのゴール前での攻防は注目を集めた。

■4 奥野僚右 29歳 カバーリングが持ち味のセンターバック。常勝鹿島のレギュラーながら、なぜか代表には無縁だった。引退後は監督業でキャリアを重ねている。鈴木隆行ら若手からの信頼も厚かった。

■5 内藤就行 30歳 ユーティリティに優れた選手。主にサイドバックで活躍。息子は天理高校で甲子園に出場した内藤大翔選手。

■7 相馬直樹 26歳 当時の代表でも不動の左サイドバックとして活躍。スピードに乗った飛び出しからのクロスは、鹿島の大きなオプションのひとつだった。

■15 室井市衛 23歳 秋田不在時のバックアッパーとして活躍。しかし牙城は崩せず。浦和へ活躍の場を求めてから大きく飛躍した。

■22 小川雅已 22歳 粘り強いDFが持ち味。鹿島では出番に恵まれなかったが、引退後は指導者となり、ツェーゲン金沢の初代監督に就任した。

■24 水筑優文 23歳 足の速さが売りのセンターバック。身体能力の高さはトップクラスだったが、層の厚い鹿島では出番に恵まれず1999年にアビスパへ移籍。

■25 池内友彦 20歳 積極的な攻撃参加が売りのサイドバック。鹿島で経験を積んだ後に2005年からコンサドーレへ移籍。コンサドーレでは1シーズンで11得点を決め、DFながらチーム得点王になるという偉業を成し遂げた。

■28 大森健作 22歳 代表での相馬不在時を埋める左サイドバックとして、マリノスからレンタルするも、鹿島では1試合の出場に留まった。翌年、京都へ移籍。

■32 名良橋晃 26歳 世界最高の右サイドバック・ジョルジーニョから教わるために、この年から鹿島に移籍。鹿島に代表に大車輪の活躍。

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■2 ジョルジーニョ 33歳 1996年のJリーグMVP。現役ブラジル代表の巧妙なテクニックに胸を熱くしたファンは数知れず。サイドバックだけでなくボランチも、プレースキッカーもハイレベルでこなした。2012年には監督して鹿島に戻るも1年で退任。

■6 本田泰人 28歳 当時のJ最多出場記録を持つ鹿島の鉄人。攻撃の芽を素早く摘み、クレバーに攻撃にシフトするプレースタイルは代表でも高く評価された。

■10 ビスマルク 28歳 この年鹿島に入団した司令塔。ゴール後のお祈りポーズは当時の小学生がこぞってマネをしていた。引退後は代理人へ転身。

■12 ロドリゴ 22歳 貴公子・レオナルドの後継者としてグレミオから年俸3000万円で獲得。1996年は14試合に出場するも、1997年はビスマルクにポジションを奪われて2試合の出場に留まり退団。

■14 増田忠俊 24歳 生粋のドリブラー。スピードやテクニックというよりも、絶妙なボディバランスで抜いていくタイプ。流れを変えることができる選手として重宝された。翌年には代表デビューを飾る。

■16 栗田泰次郎 22歳 左利きでプレースキックも担う。この年は10試合に出場。2002年から在籍した水戸ホーリーホックではボランチで主力として活躍。

■17 鬼木達 23歳 出場機会は多くなかったが、出た試合ではドリブルを積極的に仕掛けていき、攻撃のアクセントとなった。引退後は指導者となり、川崎フロンターレでは歴代最速優勝を達成。

■18 熊谷浩二 22歳 1995年ワールドユースの日本代表キャプテン。2001年にはトルシエ監督により代表候補に選出。

■20 石井正忠 30歳 中盤の仕事師として鹿島を支えたレジェンド。この年は11試合に出場し、翌年はアビスパへ移籍し、その年限りで引退。

■23 阿部敏之 23歳 この年、ブラジル留学を経験。正確なパスを生かし、1998年には主力として活躍。

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■8 マジーニョ 32歳 どうしてもジョルジーニョ、ビスマルクの影に埋もれがちだが、決定力の高さはJリーグトップクラスの点取り屋だった。

■9 黒崎比差支 28歳 両足、頭と、どこからでも点が取れるストライカー。滞空時間の長いヘディングは相手チームの脅威となった。長谷川とのツインタワーで得点を量産し、タイトル獲得に大きく貢献。

■11 長谷川祥之 28歳 鹿島の歴代通算得点ランキング1位を誇る点取り屋。ヘディングでのゴールが多かった。

■13 柳沢敦 20歳 オフザボールの動きがとにかく秀逸。1998年には22得点をマークし、ストライカーとしての実力を見せるも、点を取らせるプレーも魅力。

■19 真中靖夫 26歳 住友金属からの生え抜き。シュート力だけならチームでも1、2を争う。得点能力が高く、途中出場から決める試合も多かった。

■26 鈴木隆行 21歳 ポストプレーが得意。ブラジル留学を経験し、飛躍を誓うも、この頃の鈴木は層の厚さに阻まれ出場機会に恵まれなかった。

■27 平瀬智行 20歳 高さだけでなく、スピードのあるドリブルも魅力。2000年にはシドニーオリンピックに出場し、注目を集めた。